pile-up-planner(パイルアッププランナー)では、
月の始まりに、「年間計画」を行います。
新しい1カ月を迎える前に、
「年間リフィル」「四半期リフィル」を見返して1カ月の計画を立てていきます。
これを「月間計画」と呼んでいます。
今回の記事では、「月間計画」の具体的な行い方や、「月間計画」を行う事のメリットなどを紹介していきます。
初めての方でも、一緒に行えるように、具体的な手順を紹介いたします。
是非新しい月の準備の参考にしてみてください。
「月間計画」を行う理由
1か月の予定を立てたり、確認する作業になります。
一般的には、カレンダーのような日付の枠に、予定を書き込むのがメインだと思います。
pile-up-plannerでは、一般的なカレンダーページと合わせて、役割ごとの目標設定をしていくのが特徴です。
「月間リフィル」を用いて今月の目標を設定していきましょう。
「年間計画」「四半期リフィル」を見返しながら行うことが大切です。
自分の“ありたい姿”や“目標”を基に作った「計画」からぶれる事のない1カ月を作る事ができます。
月間リフィルの構造
pile-up-planner(パイルアッププランナー)の「月間リフィル」は、
4枚のリフィルから構成されています。
「月間計画」では、
新しい1カ月に向けて、月の始まりに書く部分と、
その月が終わり、振り返りで書く部分に分かれます。
次の画像のうち、
「オレンジ枠」が月の始まりに書く部分
「ブルー枠」が振り返りで書く部分になります。
画像では、各リフィルに①や②などの番号を記入していますが、
解説の便利上付けた数字です。
1番から順番に作成しなければいけないわけではありません。
基本的にはご自身の取り組みやすい番号から記入してみてください。
今回の説明では、番号順に解説をさせていただきます。
使用するうちに理解が深まるので、
1度で完璧に理解できなくても大丈夫です。
1,月間リフィル左ページ
①月間目標
1カ月を通じて達成したい目標を記入します。
「②役割ごとの目標」で、具体的な役割ごとの目標を設定します。
ここでは、役割に分類できないような”大きいテーマの目標”を掲げたり、
特に重要だと感じる目標をピックアップしてもいいでしょう。
②役割ごとの目標
役割ごとに、目標を記入しましょう。
各役割ごとに具体的な目標を記入します。
ポイントは、達成できたかどうかを判断できる具体的な目標を書き出すことです。
そうすることで、振り返りの時点で
達成できたか、改善すべき点は何だったかなど得られるものが多くなります。
2,月間リフィル右ページ
③月の始まりに思うこと(前向きな言葉かけ)
新しい1か月に向けて思いを記入しよう。
各目標や、カレンダーに予定を立てているうちに、見通しが持てたような感覚や
わくわくした気持ちになっているでしょう。
そうした気持ちを、感情のままに書いてください。
文章としておかしくても構いません、
大切なことは、見返した時に”今の前向きな感情”を思い出せることです。
ありのままの気持ちを書き出してみてください。
④やりたいこと・達成したい事
思いつく限りの”やりたいこと”を書いてみましょう。
今月実行したいことややりたいことを書き出してみましょう。
具体的にいつ行えるか未確定でもOKです。
「週間計画」の際に月間リフィルを見返すので、記入しておくことで
隙間時間で実行できる可能性も高くなります。
⑤楽しかった思い出・勇気をくれるできごと
1か月を振り返り、よかったことを書き出します。
1カ月を振り返る中で、「楽しかった」と思える出来事や、
自分にとって大切にしたい「勇気をくれるできごと」を記入しましょう。
特別なことや、大きなことである必要はありません。
「息子に、ありがとうと言われて嬉しかった。」などで十分です。
私たちの記憶には、失敗したことや、うまくいかなかった事の方が
強い記憶として残りやすいですが、こうした小さな「嬉しかったこと・勇気をくれる事」を記録しておくことは、
“ありたい姿”や“目標達成”にはとても有効です。
うまくいかなくなった時、心がくじけそうになった時に、
ここの記入があなたを支える力になってくれます。
その時が来るまでは、効果を感じにくいですが、
ぜひ、今月の「嬉しかったこと・勇気をくれるできごと」を少しずつ集めていってみてください。
⑥今月を振り返って思うこと
1か月の振り返りを行います。
pile-up-planner(パイルアッププランナー)では、月の最後に振り返りを行います。
振り返りを行ってみて感じる思いを書き出してみましょう。
⑦もし今月をやり直せるなら
次の1か月に活かせるポイントを考えます。
振り返りを行ったうえで、
「もしも今月をやり直せるなら何をしますか?」と自分に問いかけてみましょう。
この点を考えるかどうかで振り返りの効果は大きく異なります。
問いかけに対する答えは忘れないように記入しておきましょう。
3,月間カレンダー
カレンダーページは、月曜始まりで作成しました。
基本的な手帳のカレンダーと何ら変わりありませんが、
一番右にMEMOの枠を設けました。
日付は確定できないけど、この週に行いたいことなどをMEMOしてみてください。
「月間計画」月の始まりにやることを一緒にやってみよう
ここからは、実際に「月間計画」を一緒にやってみましょう。
実際に行うことを次のようにまとめました。
月の始めにやることリスト
- 「年間リフィル」「四半期リフィル」を見返す
- 「②役割ごとの目標」を決める
- 「④やりたい・達成したいこと」を書きだす
- 「①月間目標」を決める
- 「月間カレンダー」に記入する
- 「③月の始めに思うこと(前向きな言葉かけ)」を記入する
今回は、初めての方に向けて解説するために
1~6までの順番を付けて説明していきますが、必ずしもこの順番である必要はありません。
自分の書きやすい場所から始めてもOKです。
なかなか書き進められない場合には、いったん飛ばしてみるのもいいでしょう。
別の場所を記入するうちに、書きたいことが自然と出てくることも多いです。
STEP1,「年間リフィル」「四半期リフィル」を見返す
”年間計画”で作成した、「年間リフィル」「四半期リフィル」を見返しましょう。
「年間カレンダー」から、今月にどんな行動をしようと考えていたか確認しましょう。
この時に、計画に修正が必要になっていたら
修正をして、記入していきましょう。
大きな変更や、修正が必要なら、ワークで作成した「未来リフィル」「価値観リフィル」なども見返してみましょう。
STEP2,「②役割ごとの目標」を決める
3つの役割ごとに目標を決めます。
5つまでの目標を書き込めます。
余裕を持って5つの枠を用意しましたが、5つ全てを埋める必要はありません。
大切なのは役割ごとの目標のバランスです。
どれか1つの役割ばかり目標が多くなる場合は要注意です。
目標の数が極端に偏るということは、
無意識的にその役割にバランスが傾いていることを教えてくれています。
あえて、「今月はこれを大切にする!」っという場合は問題ありませんが、
そうでない場合は、大きな気づきのチャンスでもあります。
STEP3,「④やりたい・達成したいこと」を書きだす
今月のやりたいこと・達成したいことを書きだします。
今月の予定をもとに、考えるのは勿論ですが、
「年間リフィル」や「年間カレンダー」の中にもヒントが隠されているでしょう。
現時点で具体的な日付を確定できないものも
記入しておきましょう。
”週間計画”の際に見返すので、実現の可能性が高くなります。
STEP4,「①月間目標」を決める
「役割ごとの目標」と「やりたい事・達成したい事」を書き出してきました。
それらの中で、特に強調したいものを「年間目標」としてもいいですし、
どの役割のも分類できないような、総合的な目標をここに書いてもOKです。
イメージしにくければ、「今月のスローガン」のようなものだと考えてください。
「今月意識したいことはこれなんだ!」っということが分かるものを記入してみましょう。
STEP5,「月間カレンダー」に記入する
ここではより具体的な計画を立てる段階に入ります。
「目標」や「やりたいこと」を書き出してきましたが、それらを達成するための
スモールステップや計画を立てていきます。
「月間カレンダー」の右端には”MEMO”欄が用意されています。
日付が決まっていなくても「この種海はこれをしたい!」というような行動のあたりを付けるのにも使えます。
使い方は自由ですが、うまく活用してみてください。
STEP6,「③月の始めに思うこと(前向きな言葉かけ)」を記入する
今月の見通しが立ち、モチベーションとやる気が高まっている
今の感情を思い出せるように書いてみましょう。
「月間計画」月の終わりにやることを一緒にやってみよう
1カ月の終わりには、計画を振り返ってみましょう。
ここからは、実際に「月間リフィル」の1月の振り返り部分を解説しながら
振り返り作業を順番に行っていきます。
月の終わりにやることリスト
- 「②役割ごとの目標」の達成・未達成を確認
- 「④やりたい・達成したいこと」の達成・未達成を確認
- 「⑤楽しかった思い出・勇気をくれるできごと」を記入する
- 「⑥1年を振り返って思うこと」を記入
- 「⑥もし今月をやり直せるなら」を記入
1か月の振り返りを行うことで、次の月の行動が改善されていきます。
うまくいかなかったことがあっても、進まなかった計画があってもいいんです。
pile-up-plannerで、わざわざ手間のかかる「月間計画」など採用するのは
立ち止まる時間を設ける為でもあります。
忙しい毎日の中に、強制的に立ち止まり
自分の価値観や、考えを手書きの速度で考えることは
船が流されないように錨を下すことに似ています。
この機会にぜひ、自分の価値観にあった計画であったか
本当にその努力(積み上げ)は、自分の望む未来に繋がっているのか
考えてみてください。
STEP1,「②役割ごとの目標」の達成・未達成を確認
「②役割ごとの目標」を見返してみましょう。
達成できた場合には「〇印」、そうでないものには「印なし」または「×印」をつけていきましょう。
STEP2,「④やりたい・達成したいこと」の達成・未達成を確認
「④やりたいこと・達成したいこと」を見返してみましょう。
達成できた場合には「〇印」、そうでないものには「印なし」または「×印」をつけていきましょう。
STEP3,「⑤楽しかった思い出・勇気をくれるできごと」を記入する
今月を振り返る中で心に残っている、励みになる出来事を記入しましょう。
私たちは、失敗したこと、うまくいかなかったことのほうが、心に残るようにできています。
これは、本能的なものですが、本当にマイナス面ばかりの日々だったでしょうか?
忙しい毎日で埋もれてしまいがちですが、毎日小さな幸せの種はあるはずです。
「子どもが感謝を伝えてくれた。」
「頑張っていることに気付いてもらえた。」
「いい天気、外に出ると、気分がよくなった」
そんな小さな喜びを書き出すことで、
”自分がどんな時に元気になるか・幸せを感じるのか”見えてきます。
この記録は、落ち込んだ時に勇気もくれますし
自分をより深く知る材料にもなります。
STEP4,「⑥今月を振り返って思うこと」を記入
今月の振り返りをしていく中で思ったことや気付いたことを書いていきましょう。
年間計画の振り返りの時に、見返す部分になります。
「今月はこんな月だったな」と思い出せる記入をしておくといいでしょう。
STEP5,「⑥もし今月をやり直せるなら」を記入
今月の振り返りを行う中で感じた「改善点」を記入していきましょう。
次月の計画に活かしていくための重要な部分です。
また、計画の変更などがあった場合は、「年間リフィル」などにも変更を加えておきましょう。
まとめ・製作者より
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「月間計画」の行い方をイメージしていただくことはできたでしょうか?
まずは、紹介した手順をマネしながら
実際に手を動かしてみてください。記入していくうちに発見や気付きがあるはずです。