このワークでは「未来リフィル」と「ビジョンリフィル」を作っていきます。
まずはワーク2で作成した「役割リフィル」を見返していきます。
そこから自分のありたい姿を想像して、「ビジョンリフィル」「未来リフィル」を作成しましょう。
ワーク目標
・役割ごとにありたい姿を書き出す。
・「ビジョンリフィル」を作ろう。
・「未来リフィル」を作ろう。
ビジョンリフィルと未来リフィルの違いについて
ビジョンリフィルとは
「ビジョンリフィル」とは、10年後の自分がどういう状態で過ごしているかのイメージするためのリフィルです。
具体的な未来を視覚的にイメージする目的があります。
イラストや関連する写真などを用いながら、未来の自分をイメージしやすくしつつ
その未来ではどんなふうに生きているのかを想像して文章に書き出します。
未来リフィルとは
「ビジョンリフィル」がイメージだったのに対し、
「未来リフィル」では、計画を立てていきます。
10年後のビジョンに至るまでの具体的なステップを分かりやすく書き出します。
10年後のビジョンをもとに、そこに至るまでの「10年間」で何をする必要があるのか考えます。
そこから更に「5年間では?」「3年間では?」と考えていきます。
ビジョンをもとに未来を考える必要性
「ビジョンリフィル」だけでは”想像”でしかないですが、
未来リフィルを用いて「10年間で何をするか」「5年間で何をするか」「3年間で何をするか」考え、
最後に「年間リフィル」で「今年は何をするか」を考えることで、想像だったものは計画になります。
10年という期間は長く、想像がつきにくいのですが、自分のビジョンをもとにざっくり考えればOKです。
その大枠をもとに、5年、3年、1年後と現在に近くなるほど具体的に考えることができようになります。
また「未来リフィル」だけでは、モチベーションが維持しずらいことと、進路を間違えやすくなります。
具体的なイメージとそこに対する思いが抜けてしまい計画だけがあるような状態です。
はじめは平気かもしれませんが、いつの間にか計画に沿った行動そのものが目標になってしまったり、
湧き上がるような感情もないので、そもそも進む先が分からなくなってしまいます。
意志の力や計画だけで何年間も努力できる人は特殊です。
「こうなりたい!」という湧き上がるような熱いビジョンと、計画があって初めて数年間の行動ができるようになります。
演習6 役割ごとにありたい姿を書きだす
演習6 内容 「ビジョンリフィルを作ろう」
役割リフィルを見返して、自分にとって大切な役割を意識したうえで、
いくつかの質問に答えて「ビジョンリフィル」を作成しよう。
- 役割リフィルを見返そう
- 10年後の質問に対しイメージしよう
- 「ビジョンリフィル」に書き出してみよう
1,役割リフィルを見返そう
前回のワーク2で作成した「役割リフィル」を見返してみましょう。
そこには、大切だと思っている役割が書き出されています。
それらの役割は「個人」「仕事」「プライベート」のどれかに属しています。
自分がそれぞれにおいて、具体的にどのような役割を持ち、何を大切に感じているのか確認してください。
2,「個人」としての役割をさらに4分割する
3つの役割のうち「個人」については、少し特殊で、「自分自身にどのように向かっていくか」という部分になります。
「仕事」や「プライベート」の場合は、
相手方に自分以外の人がおり、その人との間に成り立つ役割なので100%コントロールすることはできません。
しかし、「個人」の場合は、自分とどう向き合っていくになります。
これは比較的コントロールできる範囲が広く、自分の意志による影響が大きくなります。
自分の行動の影響を最も受けやすいが、成果をもっとも出やすい部分でもあります。
残念ながら、役割と同じく、私たちは普段あまり意識して生活をしていません。
効果的な部分なのに何もしないのはもったいない!
そこで「個人」については、以下のように4分割して考えます。
こうすることで、より総合的に自分についての指針を立てやすくなります。
3,10年後の質問に対してイメージしてみよう
「個人」「仕事」「プライベート」について、質問に答える形で、
具体的にイメージをしていきます。
この中で、「個人」については、自分でコントロール、意識できる範囲が広いため
「肉体」「精神」「知性」「社会」に細分化して考えていきます。
質問
- 個人(肉体)・・・10年後あなたはどのような体格・体型でどんな健康状態が理想ですか?
- 個人(精神)・・・10年後あなたの精神・心や情緒はどのような状態が理想ですか?
- 個人(知識)・・・10年後あなたはどのような知識を持ち、どのような情報を持っているのが理想ですか?
- 個人(社会)・・・10年後あなたはどのように人や地域社会とコミュニケーションを持っているのが理想ですか?
- 仕事・・・10年後あなたはどのように仕事と向き合い、どんなことをしていますか?
- プライベート・・・10年後あなたはどのような友好関係や家族関係を持っているのが理想ですか?
3,「ビジョンリフィル」に書き出そう
質問に対して、イメージしたものを「ビジョンリフィル」に書き出しましょう。
上段の四角い枠には、イラストや写真などを使用し、視覚的にイメージできるようにします。
それについての説明や思いを文章にして具体的に書き出して置きましょう。
これでビジョンリフィルが完成です。
演習7 10年後のイメージから、スモールステップを組む。
「ビジョンリフィル」の作成に当たって、10年後のイメージをしてきました。
思い描いた未来に向かうためには、具体的に何がが必要なのか考えていきます。
10年後のビジョンから逆算して、そのっ達成のためには、何年後にはどんなことをしている必要があるか考えていきます。
演習7 内容「未来リフィルを作ろう」
「ビジョンリフィル」をもとに、10年後から遡るように、未来をイメージしよう。
必要な行動などを書き出し、夢を目標に変換していきます。
- 「10年後の未来リフィル」を記入する。
- 「5年後の未来リフィル」を記入する。
- 「3年後の未来リフィル」を記入する。
- 「年間リフィル」を記入する。
10年後
左端に役割名を書きます、そこから1年ごとに右に進みます。
記入できるスペースが小さいように感じますが、枠にとらわれず、数年間にまたいで使用してOKです。
10年後の未来を詳細にイメージすることは、とても難しいです。
しかし、長期にわたっての指針があることで、行動を決めやすくなるのも事実です。
10年後の未来リフィルでは、ざっくりした方向性を定めるぐらいの感覚で取り組んでみましょう。
サンプル時代の10年リフィル利用者の方の画像です。
枠にとらわれず、「このぐらいまでに、こんな感じ!」といった具合に記入しています。
こうして全体像を作ることで、「5年後」「3年後」「1年後」を具体的に考える指針にします。
5年後
「10年後の未来リフィル」で、ざっくりしたイメージを持てたら、
5年後までの未来をもう少し具体的に考えていきます。
5年後となると、少し具体的に想像できることも増えていきます。
3年後
「5年後の未来リフィル」で、少し具体的なイメージを持てたら、
更に具体的なイメージを持って、これからの3年間をイメージします。
ここまでくると、各年に何が必要か、どんな行動が必要になるか、鮮明になってきます。
1年後
最後にこの1年間で何が必要なのか具体的にイメージします。
ここまでくると、「夢」「理想」だったものが、
「目標」「計画」に代わっています。
具体的にこの一年でどんな結果を得たいか、
そのために何月にはどのような行動をするのか決めていきましょう。
詳細は、「年間計画」の記事にまとめます。
年間計画の行い方
”pile-up-planner”ワーク3/「ありたい姿を書き出そう」 おわりに
ここまでのワークお疲れさまでした。
ワークを通してpile-up-plannerの8割型を完成させることができたと思います。
ここまでの道のりは長かったと思いますが、自分に対しての理解が深まり
今後の活動のモチベーションが高まっていることを感じているのではないでしょうか?
ここからは「使い方」の記事を参考にしながら、「四半期リフィル」「月間リフィル」「週間リフィル」「デイリーリフィル」を作りながら活用してみてください。
「使い方」の記事
ワークの段階で、自分に対する理解を深めること、
目標や進みたい先を具体的に決めることがpile-up-plannerの大きな役割でもあり、価値でもあります。
サンプルを利用していただいた方の中には、
残念ながら、ここまでのワークをこなすことが難しい方も多くいらっしゃいました。
pile-up-plannerが万人受けする手帳ではないのも事実ですが、
ここまでたどり着いた方の多くが、自分の目標に向けて歩みだすきっかけになったっとコメントしてくだっさたのも事実です。
ここまでたどり着くことができたなら、きっと今後の活動も積み重ねていくことがっできると感じています!
皆様の今後の活躍を応援しています。