pile-up-planner(パイルアッププランナー)では、
使い始めや1年間の始まりに、「年間計画」を行います。
新しい1年を迎える前に、
改めて自分の「未来リフィル」や「ビジョンリフィル」を見返して、
1年間の計画を立てていきます。
今回は、「年間計画」について紹介していきます。
初めての方でも行えるように、具体的な手順を紹介していきます。
一緒に新しい1年を計画してみましょう。
「年間計画」を行う理由。
イメージとしてはお正月に立てる“1年間の抱負”です。
子供の頃に行った方も多いのではないでしょうか?
多くの場合は、忙しい毎日の中で、
抱負を立てたこともすっかり忘れてし舞いますが、
pile-up-planner(パイルアッププランナー)では、
この“抱負“を1年間を通して意識して過ごせるように設計されています。
自分の”ありたい姿“や”目標“に基づいたものを設定し、
実現に向けた段階的なステップを組んで確実に達成していきます。
「年間計画」は、「未来リフィル」を見返す事から始めます。
10年後・5年後・3年後の未来に向けて、
今年は何をするのかを確認する。
今年1年間の自分の行動を、
ざっくりと12か月分決めておくことが主な作業になります。
年間リフィルの構造
pile-up-planner(パイルアッププランナー)「年間リフィル」は
3枚のリフィルからなります。順番に確認していきましょう。
「年間計画」では、
新しい1年に向けて、年の始まりに書く部分と、
その年が終わり、振り返りで書く部分に分かれます。
次の画像のうち、
「オレンジ枠」が年の始まりに書く部分
「ブルー枠」が振り返りで書く部分になります。
画像では、各リフィルに①や②などの番号を記入していますが、
解説の便利上付けた数字です。
1番から順番に作成しなければいけないわけではありません。
基本的にはご自身の取り組みやすい番号から記入してみてください。
今回の説明では、1番から順に解説をしていきます。
使用をしていくうちに、理解が深まりますので、
1度で完璧に理解できなくても大丈夫です。
1,年間リフィル左ページ
①年間目標
1年間を通じて達成したい目標を記入します。
1年間をどのように過ごすかという目標や、特に重要なものを書き出します。
簡単に言うと「1年間の抱負」だと思ってください。
「②役割ごとの目標」で、役割ごとの目標を設定しますが、
どのように過ごすかなど、役割の目標として含まれないようなものを書くといいでしょう。
②役割ごとの目標
役割ごとに、今年の目標を記入しましょう。
各役割ごとに具体的な目標を記入します。
ポイントは、達成できたかどうかを判断できる具体的な目標にすることです。
そうすることで、年間計画の振り返りの時点で、得られるものが多くなります。
2,年間リフィル右ページ
③今年のやりたいこと、達成したいこと
思いつく限りの”やりたいこと”を書いてみましょう。
現時点では、どのように達成するかの方法や、いつ頃行いたいかが不明確でもOKです。
ワークで作成した「やりたいことリスト」の中から選んでみるのもいいでしょう。
受験予定の資格試験や、今年挑戦したいことなど自由に書いてみましょう。
④新しい1年に向けて(前向きな言葉かけ)
新しい1年に向けての思いを記入しましょう。
各目標や、カレンダーに予定を立てる中で、
視界がクリアになるような感覚や、わくわくした気持ちになっているはずです。
そうした気持ちを、感情のままに書いてください。
文章としておかしくても構いません、
大切なことは、見返した時に”今の前向きな感情”を思い出せることです。
ありのままの気持ちを書き出してみてください。
⑤1年間を振り返って思うこと
1年間の最後に、振り返りを行います。
1年間の最後に、各月の月間リフィルを振り返りを行います。
振り返りを行ってみて感じる思いを書き出してみましょう。
「2020年はこんな年だったな」っとまとめるようなイメージで書いてみましょう。
⑥もし今年をやり直せるなら
次年度に活かすポイントを考えます。
振り返りを行ったうえで、
「もしも今年をやり直せるなら何をしますか?」と問いかけてみましょう。
振り返りの効果を最大限引き出してくれるポイントです。
問いかけに対する答えは忘れないように記入しておきましょう。
3,カレンダーページ
1月から12月までのカレンダーページです。
どの時点で何をしたいか書いてみましょう。
資格試験など、開催日が決定してい場合は、
そこから逆算して学習計画を立てていきます。
「年間リフィル左ページ」の「③やりたいこと・達成したいこと」に記入した、
漠然とした”やりたいこと”についても、ここで書き込むことで具体的な計画に変化します。
カレンダーページは、「月間計画」の際に見返します。
そうすることで、実現できる可能性が高くなります。
”1年の始まりに行う事”を一緒にやってみよう。
ここからは、実際に「年間計画」を一緒にやってみましょう。
実際に行うことを次のようにまとめました。
1年の始まりやることリスト
- 「未来リフィル」「価値観リフィル」「役割リフィル」を見返す
- 「②役割ごとの目標」を決める
- 「③やりたい・達成したいこと」を書きだす
- 「①年間目標」を決める
- 「年間カレンダー」に記入する
- 「④新しい1年に向けて(前向きな言葉かけ)」を記入する
今回は、初めての方に向けて解説するために
1~6までの順番を付けて説明していきますが、必ずしもこの順番である必要はありません。
自分の書きやすい場所から始めてもOKです。
なかなか書き進められない場合には、いったん飛ばしてみるのもいいでしょう。
別の場所を記入するうちに、書きたいことが自然と出てくることも多いです。
STEP1、「未来リフィル」「価値観リフィル」「役割リフィル」を見返す。
この工程だけは、必ず最初に行ってください。
「未来リフィル」「価値観リフィル」「役割リフィル」を見返すことで
自分が何を大切にしていて、どこに進もうとしていたのか確認します。
この作業により、年間計画が自分の目指していたものからズレることを防ぎます。
STEP2,「②役割ごとの目標」を決める
役割ごとに目標を決めます。
目標は5つまで書き込めます。
余裕を持って5つの枠を用意しましたが、全てを埋める必要はありません。
大切なのは役割ごとの目標のバランスです。
どれか1つの役割ばかり目標が多くなる場合は要注意です。
目標の数が極端に偏るということは、
無意識的にその役割にバランスが傾いていることを教えてくれています。
「今年はこれを重要視する!」っという意思がある場合は問題ありませんが、
そうでない場合は、気を付けましょう。
STEP3、「③やりたい・達成したいこと」を書きだす
1年間を通して「やってみたい」「達成したい」ことを書きます。
「やりたいことリスト」の中から挑戦してみたい事をピックアップしたり、
昨年の振り返りの中で思いついたことを書いてもいいでしょう。
いうなれば、”願望”を書く場所になります。
「役割ごとの目標」を決める事との違いについての質問があったので補足します。
「目標」は、達成できたかどうかの判断ができる必要があるため、具体的な数字などを入れて考えます。
それに対して「やりたいことや達成したいこと」は、
不確定な要素が多いけど達成したい「願望」だと考えてみてください。
②役割ごとの目標の例
例えば次のようなものは目標になります。
・筋トレをして体重を70㎏、体脂肪率を10%にする
・月に1回は子どもと遊び込む日を設ける
・残業は毎日1時間以内にする
この場合、達成したかどうかははっきりと確認が取れるもの、つまり”目標”になります。
やりたいこと(願望)の例
例えば次のようなものは”やりたいこと”になります。
・毎日通えるジムを見つける、または、筋トレ器具を購入する。
・家族でキャンプデビューする。
・条件に合う転職先を見つける。
現段階では不確定な要素があるもの、例えば家族の予定や転職などは相手がいる事です。
自分でコントロールできるものの外にあるので”願望”という要素が多くなります。
漠然とした「願望」であっても、STEP5の「年間カレンダー」に記入することで
具体的な計画に変換することができ、実現する道筋を発見できます。
STEP4、「①年間目標」を決める
今年1年をどのような1年にするか考えて書き出しましょう。
ここまでの工程で、「役割ごとの目標」と「やりたい事・達成したい事」を書き出してきました。
それらの中で、特に強調したいものを「年間目標」としてもいいですし、
どの役割のも分類できないような、総合的な目標をここに書いてもOKです。
イメージしにくければ、「今年の抱負」のようなものだと考えてください。
「今年意識したいことはこれなんだ!」っということが分かるものを記入してみましょう。
STEP5、「年間カレンダー」に記入する
ここではより具体的な計画を立てる段階に入ります。
「目標」や「やりたいこと」を書き出してきましたが、
それらを達成するための計画を立てていきます。
例えば、10月に資格試験を予定しているのなら、
何月ごろから学習を始めるのかなど、目標から具体的な行動を計画していきます。
「やりたいこと・達成したいこと」の中で、現時点では
曖昧のものでも、仮の予定として記入して計画にしていきましょう。
例えば「条件に合う転職先を見つける」という”やりたいこと”があった場合
仮でいいので、何月ごろまでに見つけたいか設定してしまいます。
そうすることで、その前段階の用意として
「何月までに、自分の持っているスキルを明確にしておく。」
「1年の中で求人数が増える○月には、情報を集める。」
など具体的な行動を計画できます。
この時点では、仮の予定ですが、記入しておくことが大切です。
毎月の「月間計画」の際に、予定として見返す事になるので、
実行に移す確率が格段に上がります。
STEP6、「④新しい1年に向けて(前向きな言葉かけ)」を記入する
ここまで記入が行えたなら、新しい1年の始まりにわくわくしているでしょう。
予定や計画を立てたことで、モチベーションが高まっている状態です。
その気持ちを感情のままに書き出してください。
きれいな文章よりも、感情を載せて書くことが大切です。
1年間の中では、モチベーションが下がってやる気が出ないこともあります。
そんな時に、「④新しい1年に向けて(前向きな言葉かけ)」が、勇気をくれることがあるからです。
必要だとわかっていても、気分が乗らなくなることがあるものです。
そんなときの私たち勇気づけてくれるのは、論理的な正しさよりも、感情です。
少し先の未来、疲れてしまった自分にエールを送る気持ちで前向きな今の感情を書いておきましょう。
”1年の終わりにやること”を一緒にやってみよう。
1年の終わりには、計画を振り返ってみましょう。
ここからは、実際に「年間リフィル」の1年の振り返り部分を解説しながら
振り返り作業を順番に行っていきます。
1年間の終わりにここに戻ってきて一緒に行いましょう。
1年の終わりにやることリスト
- 「②役割ごとの目標」の達成・未達成を確認
- 「③やりたい・達成したいこと」の達成・未達成を確認
- 「⑤1年を振り返って思うこと」を記入
- 「⑥もし今年をやり直せるなら」を記入
1年の振り返りをしっかり行うことで、
次年度に向けた改善ができるようになります。
失敗したと感じることがあったとしても、振り返りをしかり行い、
次の「年間計画」に反映させることができれば、”失敗”ではなく”学び”になります。
STEP1、「②役割ごとの目標」の達成・未達成を確認
「②役割ごとの目標」を見返してみましょう。
達成できた場合には「〇印」、そうでないものには「印なし」または「×印」をつけていきましょう。
STEP2、「③やりたい・達成したいこと」の達成・未達成を確認
「③やりたいこと・達成したいこと」を見返してみましょう。
達成できた場合には「〇印」、そうでないものには「印なし」または「×印」をつけていきましょう。
STEP3、「⑤1年を振り返って思うこと」を記入
1年間の振り返りを行って感じたことを記入します。
「年間リフィル」や「月間リフィル」を見返しながら、
今年1年間を振り返ります。
「今年1年はどんな年だったか」をまとめて書き出しましょう。。
反省的な内容も大切ですが、今年1年で自分が成長した事、達成できたことなども記入しておくといいでしょう。
STEP4、「⑥もし今年をやり直せるなら」を記入
今年の振り返りの中で、「達成できなかったもの」や「反省点」に注目してみましょう。
そして、「もしやり直せるならどうするか?」考えてみてください。
ここでの気づきを次年度の年間計画に活かしましょう。
役割のバランスが崩れていたことや、
自分の対応できる以上の目標を抱えてしまっていたと感じる場合は、慎重に次年度の計画を立てましょう。
まとめ、製作者より
最後まで読んでいただきありがとうございます。
1年間という期間は案外長く、予想通りにならないことが多いです。
時間の経過とともに、変化が必要になっていくこともよくあります。
ただ、不思議なもので、仮の状態でも、目標や計画を持つことで
方向性が決まり、行動を起こしやすくなります。
1年間の計画なんて分からない。
計画通りにならないのが普通です。
そうした中でも、自分の大切にしているものに基づいて、
方向性を決めることで、少しずつ歩むきっかけになれば嬉しいです。